RDRA 2.0 をたしなむ - RDRAってなにをつくるの?
RDRAの採用にあたって、社内ドキュメントの整備の意味も込めてRDRAハンドブックの内容をちょっとまとめてみたいと思います。
今回の記事は「RDRA2.0 ハンドブック」を参考に書いております。
そもそもRDRAとは
定義は大事です。
書籍から引用すると、
コミュニケーションが円滑になる構成や整合性を担保する仕組みをまとめたモデリング手法です。
というところを出発点にすればよいようです。
あとはスクラムなどのアジャイルソフトウェア開発の文脈でも、ある程度全体を見通して拡張性と保守性を担保するために「システム化しなくてはいけないものは何かを明らかにすること」を重視してほしいということが序文で読み取れました。
この「システム化しなくてはいけないものは何かを明らかにすること」という工程を要件定義としており、要件定義のための手法を以降の章で解説しているという流れですね。
ではどうやってRDRAで要件定義を進めていくのか?
書籍を参考にすると、「下記の4つのレイヤーの役割を明確にして、その役割に必要な事柄を定義することで要件を決めていくこと」がRDRAのモデリング手法になるようです。
- システムが実現する価値
- システムが使われる環境
- システムとの接点
- システム
システムの実現する価値はシステム開発の際の「Why」に相当する箇所となり、これに加えてシステム外部環境などの影響を受ける部分を記載していき、最後にそれらの影響を踏まえた上でシステムの要件を決定する、という概要になっているようです。
このあたりの詳細については、次回以降で書いていきたいと思います。
今日はここまで